ご自身が利用するにしても、ご両親を入居させるにしても、老人ホームにはどのようなサービスがあるのかということが気になるところなので、いくつかあるポイントを覚えておくことをおすすめします。
有料の老人ホームでは、入浴サービスというものがある場合が多く、手を貸してもらえたり、車椅子を使っている人でも楽に入れるような施設などがありますが、回数や時間が決まっている場合があるので、もしも一人でのびのびと利用したいというのなら、事前に問い合わせておくと良いでしょう。
その他にも、排泄介助というのが重要になってくるのですが、トレイに行く時やオムツを履いたり脱いだりする時に手を貸してもらえるだけでなく、中には現在残っている能力を引き出すために力を注いでくれるようなところもあるので、適切な老人ホームを選ぶようにしておきたいものです。
食事のサービスも、温かいものを提供してもらえるのか、いくつかある中から選べたり、他の入居者の方と談笑しながら食べられる、といったことを望むのなら、いろいろと回って検討しておきましょう。
平成12年4月に介護保険が施行されてから、老人ホームや在宅サービスには様々な変化がもたらされています。老人ホームにおいては、サービスの質のさらなる向上が求められ、併せて施設環境面を含めた総合的なケアの質の向上が求められています。従来の特別養護老人ホームにおいては、1居室あたり4人を基本とした設備とされてきていますが、これはかつての収容の時代の名残を残しているものです。施設ケアは従来の効率的な介護を行う集団処遇の考え方から、入居者のニーズに応える個別ケアへの転換が求められています。施設ケアのあり方の問題意識から、新しい施設であるユニット型施設の実践が全国各地で進められ、グループホームや宅老所など小規模施設でのケアの取り組みも行われています。対人サービスを行う特別養護老人ホームでは、多職種・多数の職員集団でケアを提供されていますが、会議において情報共有を行い、利用者本位での介護サービスが求められています。
2024/10/7 更新